<脳幹出血とは>
脳出血の一種で、脳幹と呼ばれる部位に出血するものです。脳出血全体の5〜10%を占めます。
脳幹は、小脳とともに後頭蓋窩の主要な構成物です。脳幹は、小脳と強い結びつきがあるほか、脳幹から上に行けば大脳と結合していますし、下に行けば脊髄と連続し、脊髄からは手足に末梢神経が延びます。つまり、神経組織の中核をなす大動脈でもあり、神経系の心臓部でもあるといえます。
脳幹は小さな脳ですが、そこには多くの機能が詰まっていて、小さな出血でも大きな後遺症となりえます。
脳幹は、大脳に近い方から”中脳”、”橋”、”延髄”の3つの部分に分かれます。脳幹出血は主に橋に生じることが多く、主な原因は高血圧です。その他、海綿状血管腫などの血管奇形が原因となって生じることも時々あります。
|